
ある日のレッスンで、小学3年生のユウキくんが、少し困った顔で私に尋ねてきました。「先生、僕、絵が苦手だから、デザインってできるのかな…?」
ユウキくんだけではありません。Mottoデザインスクールに体験に来てくださる保護者の皆さんからも、「うちの子、絵心がないんですが、デザインは大丈夫でしょうか?」「デザインって、やっぱりセンスが必要ですよね?」といったご質問をよく耳にします。
多くの方が、「デザイン=絵を描くこと」とか「デザイン=おしゃれなものを作ること」といったイメージをお持ちかもしれませんね。もちろん、それらもデザインの大切な要素です。でも、Mottoデザインスクールで私たちがこどもたちに教えている「デザイン」は、もっと奥深く、もっと日常に根ざした、「考える力」そのものなんです。
デザインは「伝える」ことから始まる、Mottoのレッスン

Mottoデザインスクールでは、Blenderを使った3Dモデリングやデジタルイラスト、AIクリエイティブなど、様々なツールを使って「ものづくり」を学びます。でも、ただツールの使い方を教えるだけではありません。私たちが一番大切にしているのは、「何を、誰に、どうやって伝えたいのか?」という問いかけです。
例えば、ある日のデジタルイラストのレッスンでのことです。小学4年生のミオちゃんは、自分が考えたオリジナルのキャラクターを描いていました。最初はただ可愛らしい色を塗っていたのですが、私が「このキャラクター、どんな性格の子かな?」「どんな人に見てほしい?」と尋ねてみると、ミオちゃんの表情が変わりました。
- 「この子はね、ちょっと恥ずかしがり屋さんだけど、本当はすごく優しいの。だから、初めての人にも優しさが伝わるようにしたいな。」
その言葉を聞いてから、ミオちゃんは色選びや表情の描き方を一から考え直しました。最初は明るいピンク一色だった背景に、柔らかい水色のグラデーションを加えたり、キャラクターの瞳の中に小さなハイライトを入れて、より優しい印象になるように工夫したり…。ミオちゃんの頭の中で、「伝えたいこと」が明確になった途端、絵は単なる「お絵描き」ではなく、「伝えるためのデザイン」へと変化していったんです。
「なぜ?」の問いが、こどもたちのデザイン思考を育む

Mottoデザインスクールのレッスンでは、こどもたちによく「なぜ?」と問いかけます。
- 「なぜこの色を選んだの?」
- 「なぜこの形にしたの?」
- 「なぜここに置いたの?」
最初は「なんとなく…」と答える子が多いですが、繰り返し問いかけるうちに、こどもたちは「なぜ」を考え始めます。
例えば、Blenderでの3Dモデリングのレッスンで、自分だけの「理想の家」を作る課題があった時のことです。ある小学5年生のケンタくんは、最初はただ屋根と壁と窓があるシンプルな家を作っていました。私が「この家は誰が住むの?」「どんな環境にある家かな?」と尋ねると、ケンタくんは「未来の探検家が、砂漠の星に住む家!」と目を輝かせました。
そこから、彼のデザインは劇的に変わっていきました。
- 「砂漠だから、日差しが強いよね。窓は小さくしないと暑いかな。」
- 「砂嵐が来るから、屋根は丸くして風を逃がすようにしよう!」
- 「夜は星を見るから、屋根に望遠鏡を置けるスペースも欲しいな。」
このように、具体的なターゲットや目的を想像することで、「なぜそうするのか」という理由が生まれ、それがデザインの「根拠」になっていくんです。ケンタくんは、建物の構造だけでなく、住む人のこと、環境のことまで考えて、一つ一つデザインの意思決定をしていました。まさに、これはデザイナーが日々行っている「デザイン思考」そのものですよね。
AIクリエイティブは「問いかけ力」を育む最高のパートナー

最近では、AIクリエイティブのレッスンも人気です。AIを使って画像生成をしたり、アイデア出しをしたりするのですが、ここでも「なぜ?」の問いかけが非常に重要になってきます。
「AI、このキャラクターに似合う背景を考えてみて!」
最初はただ指示を出すだけだったこどもたちも、AIが生成した画像を見て、「あれ?なんか違うな…」「もっとこうしたい!」という気持ちが芽生えます。
そこで、「どうして違うと思ったの?」「どうしたらもっと良くなると思う?」と問いかけると、こどもたちはAIに的確な指示を出すために、自分の頭の中で具体的なイメージを言語化しようとします。
- 「背景はもっと宇宙っぽくしたいけど、暗すぎないように、キラキラした星がたくさんある感じがいいな。」
- 「キャラクターの色合いと合うように、背景の色も青と紫のグラデーションにしてほしい。」
AIは、こどもたちの「問いかけ力」や「言語化する力」を飛躍的に高める最高のパートナーになってくれるんです。AIを「お絵描きツール」としてだけでなく、「アイデアを深めるための対話相手」として活用することで、こどもたちの想像力はさらに広がり、より具体的なデザインへと結びついていきます。これは、まさに「こども プログラミング デザイン」の最先端の学び方だと言えるでしょう。
「センス」は、後からついてくる『発見する力』と『伝える力』の結晶
保護者の皆さんから「うちの子、センスがないから心配…」というお声を聞くたびに、私はいつも「大丈夫ですよ!」とお伝えしています。
「センス」とは、生まれ持った特別な才能というよりも、むしろ「物事をよく見て、良い点や改善点を発見する力」や「自分の考えを相手に伝わるように表現する力」の積み重ねだとMottoデザインスクールでは考えています。
ある小学6年生のハルトくんは、元々「絵は苦手だし、デザインもよく分からない」と言っていた子でした。Mottoに入ってBlenderで3Dモデリングを始めた当初は、自分の作った作品を自信なさげに見せていました。しかし、レッスンを重ねるうちに、彼は「どうすれば自分の作ったロボットがもっと強く見えるか」「どうすればこのゲームのアイテムがもっと欲しいと思ってもらえるか」ということを真剣に考え始めました。
他の生徒の作品の良いところを参考にしたり、先生や友達に「これ、どう思う?」と積極的に意見を聞いたりするようになりました。そして、自分で「こうすればもっと良くなる!」という改善点を発見し、それを実際に作品に反映させる過程を楽しんでいました。
今では、彼の作品は細部にまでこだわりが光り、「このロボット、絶対にゲームに出たら人気になる!」と周りのみんなから言われるほどです。ハルトくんは、特別な「絵のセンス」があったわけではありませんが、デザインを通して「発見する力」と「伝える力」を磨き、自分なりの「センス」を培っていったんです。これは、まさにSTEAM教育 デザインの理想的な姿だと思っています。
プログラミング×デザインで、未来を「ものづくり」する力を育む
Mottoデザインスクールが掲げる「プログラミング×デザイン」は、単にBlenderやデジタルツールを使いこなす技術を教えるだけではありません。
「小学生 ものづくり デジタル」の力を通じて、こどもたちが未来を自らデザインし、創造していくための土台を育むことを目指しています。
ゲームデザインを通して論理的思考力を養ったり、Web制作の基礎を学んで情報を整理する力を身につけたり。
こども クリエイターとして、自分のアイデアを形にし、世界に発信できる力を身につけることは、AI時代を生き抜く上で不可欠なスキルだと私たちは考えています。
デザインは、特別な誰かのためのものではなく、誰もが持っている「考える力」「伝える力」の表現なんです。Mottoデザインスクールでは、これからもこどもたちの「なぜ?」を大切にし、「こうしたい!」という思いを形にする喜びを育んでいきたいと思っています。
Mottoデザインスクールでは、無料体験レッスンを随時開催しています。「うちの子もデザインに興味があるみたい…」「どんなレッスンをしているんだろう?」と気になった方は、ぜひ一度、スクールの雰囲気を体験しに来てくださいね。こどもたちの新たな「発見」と「創造」の瞬間に、一緒に立ち会えることを楽しみにしています!