
先日、レッスンの合間に小学生のA君が、私のところに駆け寄ってきてこう言いました。「先生、これ、AIに聞いたらもっと良いアイデア出るかな?」彼の手には、自分で考えたゲームキャラクターのラフスケッチがありました。
AIと聞くと、多くの保護者の方が「AIに絵を描いてもらうんでしょ?」「難しい呪文(プロンプト)を入力するんでしょ?」と思われるかもしれません。もちろん、Mottoデザインスクールでも、こどもたちがAIを使って驚くようなデジタルアートやAIイラストを生み出す瞬間はたくさんあります。AI画像生成ツールを使えば、自分の頭の中にある漠然としたイメージを瞬時に形にすることもできるんです。
でも、MottoではAIを「お絵描きツール」としてだけでなく、もっと奥深い使い方をしているんです。それが、A君の「AIに聞いたらもっと良いアイデア出るかな?」という言葉に表れている「思考のパートナー」としてのAIの活用です。今日は、MottoでこどもたちがAIとどう向き合い、何を学んでいるのか、レッスンでのエピソードを交えながらお話しさせてくださいね。
AIは『お絵描きツール』だけじゃない!Mottoで見つける創造のプロセス

「AIとクリエイティブ」と聞くと、多くの場合は「AIに絵を描かせる」というイメージが強いかもしれません。Mottoでも、こどもたちはAI画像生成ツールを使って、ファンタジーの世界や未来の都市、オリジナルのキャラクターなど、想像力豊かなAIアートをどんどん生み出しています。しかし、私たちが大切にしているのは、AIが「アイデア出し」や「思考の整理」の強力なツールになるという点です。
たとえば、キャラクターデザインのレッスンで、ひとりの生徒が「ヒーローを作りたいけど、どんな能力にしようか迷っちゃう」と悩んでいました。そこで私たちは、AIチャット(まるで人と話すようにAIと会話できるツール、ChatGPTのようなものですね)を使って、一緒にアイデアを深掘りしてみることにしたんです。
- 「どんな世界を守るヒーローかな?」
- 「その世界で、どんな悪者がいると思う?」
- 「悪者を倒すには、どんな能力があったら面白いかな?」
こんな風に、こどもたちが質問を投げかけると、AIはたくさんのヒントを返してくれます。最初は漠然とした質問だったのが、AIからの回答を受けて「じゃあ、この能力だったら、こんな必殺技があるかも!」「この悪者と戦うには、こういう弱点が必要だね」と、どんどん具体的なアイデアへと発展していくんです。まるで友達とブレインストーミングをしているような感覚で、こどもたちは目を輝かせながらAIと対話していました。
『問いかけ力』を育むAIとの対話
このプロセスで何よりも育まれていると感じるのは、こどもたちの『問いかけ力』です。AIは、こちらから質問をしなければ何も答えてくれません。そして、漠然とした質問には漠然とした答えが返ってきます。
「すごいヒーロー考えて」とだけAIに伝えても、一般的なヒーロー像しか出てこないことが多いですよね。しかし、「空を飛べて、水を操る、海のゴミをなくすヒーローで、武器は持たずに言葉で人を説得する。どんな必殺技があると思う?」と具体的に質問を変えると、AIはよりユニークで詳細なアイデアを返してくれます。
こどもたちは、AIと対話する中で、どうすれば自分の意図をAIに正確に伝えられるか、どうすればより良いアイデアを引き出せるかを試行錯誤します。この「問いを立て、深掘りする」という経験こそ、未来の仕事で求められるクリティカルシンキングや問題解決能力の土台になるとMottoデザインスクールでは考えています。AIを使いこなすには、人間自身の「考える力」が不可欠なんです。
「もっと!」を引き出すAIとのコラボレーション

AIは万能ではありませんし、必ずしも完璧な答えを出してくれるわけではありません。ときには、「なんか違うな」「もっとこうしたいな」と感じることもあります。でも、Mottoのレッスンでは、それが子どもたちの「もっと!」という探求心を引き出す大切なきっかけになっています。
ある生徒は、AIに架空の街のデザインを依頼しました。AIが生成したイラストは素晴らしいものでしたが、その子は「うーん、もっと空中に浮いてる感じが欲しいんだよな」「この建物はもう少し未来的がいいな」と、AIの生成物を自分の目で評価し、さらに改善したいという意欲を見せました。
そこで、「じゃあ、どうしたらもっとそのイメージがAIに伝わるかな?」「どんな言葉でAIに指示を出したらいいと思う?」と問いかけると、子どもたちは再びAIチャットを使って、プロンプト(AIへの指示文)を練り直したり、AIに「もっと、こんな要素を追加して!」と具体的な指示を出したりし始めます。
AIは、子どもたちの思考を一方的に導くのではなく、あくまで「伴走者」なんです。子どもたちの「こうしたい!」という思いを具体的な形にするための強力なアシスタントであり、想像力を刺激し、さらなるアイデアの扉を開いてくれる存在。AIと協働することで、こどもたちは自分のデザインに責任を持ち、より深く思考するようになります。これは、将来、AIと共創する未来のデザイナーやクリエイターとして活躍するために、とても大切な経験だと感じています。
保護者の方からよく聞かれること:「AIって、子どもの考える力を奪わないんですか?」

「AIが何でもやってくれるようになったら、子どもが自分で考えなくなってしまうのでは?」というご心配の声を、保護者の方からよくお聞きします。これはとても自然な疑問ですよね。私たち講師も、AIが教育にもたらす影響については常に真剣に考えています。
Mottoデザインスクールでの私たちの答えは「むしろ、AIは子どもの考える力を広げ、深める存在になりうる」ということです。
AIは、私たちが答えを「教えてもらう」だけの存在ではありません。AIは、私たちの思考を「刺激」し、新たな視点や可能性を「提示」してくれるパートナーです。子どもたちは、AIからの多様な情報やアイデアに触れることで、自分の考えを客観視したり、「なぜそうなるのか?」と深く探求したりする機会を得ています。
AIが出した答えを鵜呑みにせず、「本当にこれでいいのかな?」「もっと良い方法はないかな?」と疑問を持ち、自分の頭で考えること。そして、自分のアイデアをAIを使ってさらに発展させること。MottoのAIクリエイティブのレッスンでは、このような「自分で考える力」と「AIを使いこなす力」の両方を育むことに力を入れています。これは、AI時代を生き抜く子どもたちにとって、かけがえのないスキルとなるでしょう。
AIと『未来のデザイン』を始めるMottoデザインスクール
AIは、すでに私たちの社会のあらゆる分野で活用され始めています。デザインの世界も例外ではありません。Mottoデザインスクールでは、単にAIツールを操作する技術だけでなく、AIを「どう使いこなし、どう協働するか」という視点でのAI教育を行っています。
こどもたちがAIを未来の相棒として、自分の創造性を無限に広げ、社会に貢献できるクリエイターへと成長していく姿を見るのが、私たちの何よりの喜びです。AIと『問いかけ力』で未来をデザインする、そんなMottoデザインスクールのレッスンに、ぜひ一度遊びに来てみませんか?
無料体験レッスンで、AIと対話しながら目を輝かせるお子さんの姿を、ぜひ間近で見てみてくださいね。